熟年夫婦あせって旅に出る

年金が確実に減額される世代。退職してから旅行と思っていたけれど、どうなるかわからない将来より、今、健康のうちに楽しもうと思ったシニア夫婦の海外ツアーやフリー旅の記憶です。記録しないとすぐ忘れちゃう!

香港旅行 -弾丸1泊二日の香港エクスプレスー

熟年夫婦と息子と娘の香港1泊だけ

我が家ではネコを飼っています。
これまでの旅行中、留守番を頼んでいた息子にネコの面倒を見てもらっていました。
娘はオーストラリアへ留学中で、彼女は友達同士であちこちと旅行しております。
息子だけが日本でじーっと、ネコと過ごす日々
その息子の就職も決まり、ついに旅立ちが決定!
何と嬉しいこと!

お祝いをしよう!
お祝いついでに海外旅行へ行ったことのない息子と海外旅行へ行こう!
大学院の夏休みの間、オーストラリアから帰って来て、我が家で居候している娘にネコとの留守番を頼んでみた。
ネコにちょっかい出しすぎて、ネコに嫌われている娘は「わたしも行く!」と言い出した。
愛しいネコをひとりにして2晩過ごさせるのは、心が痛い!

なので、決まった先が1泊で帰って来られておいしいものが食べられる香港!

4人も行くとなると旅費も高くつくし、なるだけ予算をケチろうと選んだのが香港エクスプレス!

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香港まで片道7000円弱で行けるじゃーん!
4人ともにリュックにして、当然、荷物は預けない!

それでも
運賃¥54,640
手数料および諸税¥28,160
予約料¥5,440
合計¥88,240(4人分)
LCCでも手数料や関空の設備料で結構高くつくのね。

旅行会社の1泊2日のツアーがあれば断然その方が安いと思うけど、残念ながらそんなフリーツアーはありません。
2泊3日からの香港ツアーなら多数あります。
でも、2晩もネコを一人にしておけないし、ペットホテルなんてのも無理!
そこで、価格を重視に今回の旅行プランを立てます。

ホテルは寝るだけだからとケチってComfort Guest House E を予約。
インド人の両替商がたくさん入っている重慶大廈(チョンキンマンション)のホテル。
尖沙咀(チムチャッチョイ)にあります。
いやぁ、あのカオスのようなアパートメントにホテルがあるとは知らなった。
安いし面白そうだしと予約。
ツインルーム2部屋で¥17,000
家族4人で1泊2日香港一人約¥20,000のツアーができあがりです!
日本の国内旅行より安いぞ!

さて、そんな家族4人での初めての海外旅行です。
たぶん、もう二度とこういう機会はないかもしれないので記録しておくことにしました。

初めての香港エクスプレス!

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LCCができてからというもの、安く海外旅行ができるので、より身近になりました。
思ったより座席は窮屈ではありません。
身長が180cm以上の方はちょっとつらいかも・・・。
リクライニングの角度は浅めです。

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香港まで約4時間ですので、その間でしたらそんなにリクライニングしなくても大丈夫かも。
4時間はKindleで読書、もしくはAmazon Primeでダウンロードしたドラマを見て過ごしました。
夢中になって見ていた「Gossip girlのドラマをiPhoneに入れていたので、3本軽くみている間にもう香港です!

香港から中心部まで23分で着くというエアポートエクスプレスに乗ります。
チケットはちょっと高いけど、ここは節約しません!レーザー光線が飛びまくる夜景のショー、シンフォニー・オブ・ライツに間に合わない!
エアポートエクスプレスに乗るためにカウンターでチケット購入!
チケットブースでグループチケットを購入するとお得です。

すっかすっかで静かで快適です。

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急げー!
地下鉄(MTR)に乗って尖沙咀まで急ぎます!
シンフォニー・オブ・ライツに間に合うか!?

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間に合わんかった・・・!
レーザーショーは終わったところやった・・・!
関空からここまで、テンション高めの両親を冷めた眼で見ていた息子や娘も、香港の夜景には満足そうです。

な、気がします。
何も話さないので、分からんが・・・。

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「わぁ!すごい!」とか「めっちゃ、綺麗やん!」とか感嘆符が出るような言葉が聞かれないのが寂しいが・・・。

せっかくの家族旅行、一人一人が盛り上げんかい!と思うのは無理な話なのね。

ので、「すごーい!、こんな高いビル群、日本では見られへん!」
と一人はしゃいでみるのでした。

5年前に来た時よりか夜景を見る遊歩道は整備され、横のビルではプロジェクトマッピングのショーも始まりました。

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さすが、香港!竜がクリスマスを祝う内容です。

しかし、12月の香港は寒かった・・・!
例年にない寒気が来ているのだとか・・・。
日本の12月の服装でちょうどよい感じでした。
特に夜はダウンが必要です。
薄めのジャケットだったので寒かった~!

夜景も堪能したので、夜ご飯へ!
美味しいものを食べるのが一番の目的!
台湾が本店だけど、香港にもある小籠包がおいしい鼎泰豐 (ディンタイフォン
オーストラリアでも行きましたが、ここの小籠包は癖になるのです。

ここなら何度も食べてるし間違いないしです。
初海外旅行の息子に気を使って、外れなしのレストランを選びました。

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小籠包食べて満足!
しかし・・・、静かなわたしたちのテーブル。
次々にやってくる料理を平らげると娘と息子はスマホをいじりだします。

話してるのはダンナとわたしの二人のみ。
家なら、夕食がすむとすぐに個々の場所へ散らばる子供たちです。
散らばる場所もないのでその場でスマホ

もっと、旅を楽しめるよう「すごーく、おいしい!」とか「こんなん初めて食べたとか!」なんとか言わんかいな・・・。
ダンナとわたしが気を使って「どう?おいしい?」と聞くが「うん」のみ。

気を遣うわぁ・・・!(*´Д`)

いつもの食卓が香港に移動しただけ。

あかん・・・!疲れる。
ダンナと二人の旅の時はお互いに、この旅を楽しくしようと少なくともさり気なく気遣います。
不満はあっても、不満ばかり言っていたらその旅自体もつまらなくなるからです。

子供たちも友人同士で行くならはしゃぐのだろうけど・・・。
1泊でよかった・・・と。

デザートは香港のあちこちで目に付くマンゴーアイスの専門店、許留山マンゴーアイスをいただきます。

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寒いけど、ここのマンゴーデザートはおいしいから欠かせない!
震えながら食べました。
子供たちも不満が聞こえないということは、美味しかったのでしょう。

あ~、何かしゃべってよぉ~!

とりあえず、ここでも楽しませようと色々話しかけてみるのですが、子供たちのテンションは上がらず。
まぁ、いつもワイワイという家庭ではないから、外国に来た!というぐらいでは無理か・・・とあきらめモード。

さて、ホテルへのチェックイン!

重慶大廈(チョンキンマンション)に宿泊

重慶大廈(チョンキンマンション)のホテルってバックパッカーの聖地みたいなところらしいです。

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複数のエレベーターがあって、対応する部屋のエレベーターに乗らないといけません。同じ階だからと乗っても連絡はできていません。

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そのエレベーター待ちがすんごい人。

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数十分待ってやっとホテルいえ、ゲストハウスのフロントに利用されている部屋に到着。
インド人っぽい人が「なんちゃら、なんちゃらOK?」とか言ってるけど、よー分からんけど、「OK!」

どうやら1Fまで降りてそこからまた数十分待って、別のエレベーターに乗り込んでゲストハウスに到着です。

部屋はコンパクトでツインルーム。
L字型にベッドが置かれてます。

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まぁ、一泊だけだからいいんじゃないの?っていう感じです。
面白かったのが、トイレとシャワー。
トイレの便座の上にシャワーがある。

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どう考えてもトイレはビショビショ。
へぇ、水回り工事の節約なんだぁ・・・って思いました。
しかし・・・洗い場はトイレの前面部分だけなので非常に狭い!
まぁ、一泊だけだし・・・。

ふと、娘を見ると超膨れ面!
「せっかくの家族旅行なのになんでこんなとこなん?
今まで泊まった中でも最低やわ!」
うっそー!どこが・・・!?
コンパクトで清潔な感じじゃーん。
と思ったのだけど、娘にとってはバックパッカーのこのゲストハウスじゃなく、少なくとも大きなフロントのあるホテルに泊まりたかったようです。
家族旅行なら両親がそこそこのお金を出すと思ったのでしょう。
あまいぞ娘!
8時間しかいない部屋にたくさんのお金は出さんぞ。
いいホテルへ泊まりたければ自分のお金で行くのよ。フンッ!

と、ふてくされた娘。

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どんな小さな部屋でも寝てしまえば分からん。

黄大仙で占い、北京ダック

朝ぁ~!さぁ、もう今日で香港はラスト!
お粥食べにいくぞ!
尖沙咀(チムチャッチョイ)にあるマンゴープリンで有名な「糖朝」へ。
さんざん迷ったあげくにやっと到着!
鶏肉とピータンのお粥を選択。

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美味しぃわぁ!
豚肉の塩味がちょうどトロトロになったお粥と絡み合っていい味にいい味だしてます。
ピータンもおいしい!
朝からたくさんの方が、お粥を食べにいらしてます。
さて、ゆっくりとしている暇はありません。
と、言っても子供たちもしゃべらないしで静かなテーブルです。
食べ終わったら手持無沙汰でして・・・、ケータイを見るしかない・・・。

次、行こう!

娘の希望で占いができるという黄大仙(ウォンタイシン)へ。
地下鉄MTR黄大仙まで約20分ぐらいかな。
人の流れに沿って駅を出ると目の前にどどーんと寺院が見えます。

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朝から多くの人が線香をあげたり、お供え物を置いたりとお参りのや観光客の方でごったがえしています。
朱塗りの寺院が高層ビルに囲まれている風景は、ちょっとおもしろいです。

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さらっと見学した後は目的の占いへ。
占い師がたくさん集まった占い横丁みたいなところがあります。
英語OKとか日本語OKとか書かれているので、日本語OKを探します。
こういう観光地では多言語を話せた方が、売り上げにもつながるでしょう。
私たちが入ったのは、日本語OKの女性占い師のブース。
日本語OKが数件しかなく、しかも朝から働いているのは彼女だけなんです。
値段は人相と手相とのセットで一人6千円!
高くないかい?
でもここまで来て引き返すのもなんだし・・・で、結局、息子と娘だけ占っていただきました。

なんのことはない、水をたくさん飲みなさい。方角はあっちの方がいい。
おまけに息子は「目が小さい!ほら!見て!小さい!小さい!」と言われて、病院へ行きなさいと・・・。
えー!そんなに悪いのか・・!?とびっくりして日本に帰ってきて眼科に行かせたけど、単に目が小さいだけで機能的には問題なかった。
全く・・・。
まぁ、眼科検診のかわりになったと思えばいいけど。

占ってもらって、少しだけ何かに気を付けようとか、就職が気になる二人の背中を少し押すきっかけになるとか、そういうことなのかと思います。

しかし・・・、二人で1万2千円は高すぎる~!
日本の占いで十分です!
まぁ、これも経験ですね。でも、ほんと商売上手です。
片言の日本語でも、日本語が話せるという看板をあげているので日本人客が来ます。わたしたちの後ろにも4人ほど日本人が待っていました。
英語も話せると看板をあげています。きっと片言の英語なんでしょう。
いやぁ、なかなかやるね。おばちゃん占い師。
眉はまっすぐはダメ!って言ってたけど、わたしゃ、おばちゃんの細字サインペンで描いたような、ぶれている細眉が気になってしかたなかったよ。

さてお次はランチ!
予約していないと席がないという情報から、日本のHISで予約した北京ダックの店へ!
鹿鳴春尖沙咀)という北京ダックでは老舗の店です。
MTR尖沙咀まで戻ります。
お店は雑居ビルの中にあります。
看板が目に付くところにないので分かりにくく、通り過ぎてしまいました。

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うろうろしてやっと見っけ!
11時30分の予約に15分遅刻。
12時には店内は予約客で満席になっていました。
予約していてよかったぁ~。
さて、この年になって初めての北京ダック
卵スープも頼みました。
TVでは見たことがあるけど・・・。ワクワク!
おじさんが切っているのがきっと私たちの!

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ん・・・、鶏だね。
茶色の皮の部分に甘辛の醤油味っぽい。
これに甘いみそを付けてきゅうりといっしょにいただきます。
この包む皮がかなり分厚くてもさもさ感があります。
すぐにお腹がいっぱいになってしまいました。
結局、4人で丸ごと1羽の北京ダックを完食できませんでした。
北京ダックってこういうものか・・・ってのが経験できてよかったかな。
やっぱ鶏の方がおいしいかな。

さて、これで香港ツアーもおしまい!
あとは空港に向けてダッシュ
出発までの時間がない!
走る、走る、MTRに乗って、エアポートエクスプレス乗って、空港に到着!
香港エクスプレスのカウンターが見当たらない!
片言英語で聞くと、ターミナル1だという。ここはターミナル2だよ。
また走る、走る!
カウンターにはすでに搭乗客はいない!
わたしたちが最後か・・・!と思ったら、日本人の家族が滑り込んで来ました!
チェックインの時間にぎりぎり間に合ってよかったぁ。
あとは関空までLCCシートで3時間の我慢です。

ほんと、弾丸香港でしたが1泊で行けるっていえば行ける。
余裕はないけど、「食べる!」ということなら十分です。
近場で外国と活気を感じるのにはちょうどよいかも。
今度は香港の夜景が見えるバーとかに行ってみたいです。
でも、もう子供たちは行かないと思います。
子供たちは、同じ年代の仲間と楽しく行ってくれぇ~!
親は君たちが楽しんでいるのかそうでないのかよくわからんので、気疲れしたよ。

やっぱり熟年夫婦でぶつぶつ思いながらも、お互い気遣いながらの旅行の方がいいです。
香港は気軽に行けるナイスなレストラン街!

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いつか熟年夫婦であこがれのペニシュラホテルに泊まって、香港の食を満喫したいと思います。

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香港も、また今後行くフォルダに入れておこう!
LCC最高!