熟年夫婦あせって旅に出る

年金が確実に減額される世代。退職してから旅行と思っていたけれど、どうなるかわからない将来より、今、健康のうちに楽しもうと思ったシニア夫婦の海外ツアーやフリー旅の記憶です。記録しないとすぐ忘れちゃう!

フランス旅行6 ー ルーブル美術館など -

ルーブル美術館

今日もお天気いい感じ!
パリの朝~!!
ホテルの窓から凱旋門を眺めるなんて・・・
今、わたしはパリジェンヌ♪

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と妄想に浸ってる間もなく出発の準備をしなければ。
なんせ洗顔、化粧と時間がかかるのです。

今日は楽しみの一つルーブル美術館ツアー】全員イヤホン付で聞き逃さない!熟練日ガイド同行☆半日ツアー
です。
熟練日本人ガイド!
この文字だけで決めたと言っていいオプショナルツアー。
期待!期待!期待!
ワクワク度上昇です!
毎朝PAULも飽きてきたので、今回は同じシャンゼリゼ通りBrioche Doree(ブリオッシュ・ドーレ)へ。
こちらのクロワッサンもなかなかのものです。
でも、やっぱりPAULかな。
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ルーブル美術館までオプショナルツアー会社から徒歩で移動します。
お天気もよく、ツアー人数も8名程度。
熟練ガイドさんは、女性の方です。
熟練ですのでもちろん熟女です。

カルーゼル凱旋門をナポレオンが気に入らなかくて、デカいのをシャンゼリゼに作らせた話などを、テンポよく話されながらルーブル美術館に入ります。

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ピラミッドの入口は混んでるので、ちょっとはずれの入口から降ります。
プランタンデパートやショップがたくさんありがあります。
帰りに見てみようと、早くも買い物したい欲がムクムク~。

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おー、ダヴィンチ・コードで見た逆さピラミッド!
映画の画面がフラッシュバック!!
クラシカルな宮殿の中に信じられないモダンさをもってくるという感覚が、斬新なのね。モンサンミッシェルの修道院の球体と同じ感覚をここでも味わえるってわけです。

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熟練ガイドさんは、さすがにすごいです。
スピード感はあるが分かりやすい説明をして下さります。
ガイドさんがいないと、音の出ない映画やドラマを見てるみたいで
「見た!」という事実しか残りませんが、説明が加わるだけで作品の時代やその周りの風景までもが脳内スクリーンにドドーンと広がるんです
それに加えて熟練ガイドさんは、関西人が絶対と言っていいほどに期待するオチを微妙に入れてくるんです!
素晴らしい!

自撮り用に使えるアルカイックスマイル。
このほほえみで練習あるのみ!

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素晴らしい筋肉美。
今も昔も女性も男性も憧れるこの筋肉をめざします!

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両性具有のヘルマプロディートスは大人気です。
ナニがどーなってるの?と興味津々で彼(彼女)の周りをまわりながら、上から下までじーっくり眺めます。

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じーっ ・・・(一_一)
と見ると、かわゆいのがちょこんと出てます。

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サモトラケのニケの像。
Nike(ナイキ)の由来だそう。
今にも飛び上がりそうでかっこいいです。
バッサバッサと翼の音と風を感じる、そんな彫刻でした。

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大人気のモナリザ
この微笑み方も自撮りの練習に使えそうです。
この他、たくさんの美術品を年代順に説明していただき、久しぶりに勉強した!って感じです。

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あらためて、ここは宮殿だったんだ・・・!と思い起こさせる豪華さ。
こんな金ピカを庶民が見たら「ええかげんにせぃ!」と思うでしょうね。 

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時代ごとの解説を十分にしてもらって、約3時間のルーブル美術館ツアーが終了です。
後半は足も疲れて座りたい・・・!とそればかり考えてしまいました。

それにしても熟練日本人ガイドさんは素晴らしかったです。
絵画や彫刻に関する説明も変わかりやすく、また、低姿勢でないが威圧的でもないところも気に入りました。
高校の体育の女性教師を思い出させます。
細かい笑いや日本人だけに通じるニュアンスなどは、日本語が堪能な外国人ガイドさんでもなかなか出せないところです。

しかし・・・疲れた~!!
解散時には頭も足もクタクタ。
もう歩く元気もなくルーブル美術館のフードコートでサンドイッチでランチをすませてしまいました。
おいしくはなかったです。

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ランチの後はさっそく地下へショッピングに。
ダンナに涼しげな帽子を買いました。
ルーブル美術館とはまったく関係のない買い物でした。
でも、ダンナはすごく喜んでいたので、わたしも満足です。
これで、次に自分の買い物がしやすくなりました。フフ(^ω^)

鳥の糞とオランジェリー美術館

さて、疲れ切った体にムチを打ち、モネの絵があるというオランジェリー美術館へ向かいます。
と、公園のそばを歩いていると冷たいものが上から降ってきました。


ゲッ・・・!鳥の糞か・・・!( ゚Д゚)
と同時にすれ違った中年カップルからも、
「Oh My God! Oh My God!」と叫び声が!

と、突然後ろから濡れティッシュが差し出されました。
いやぁ、ご自分たちも被害にあったのになんて親切なのかしらと、たくさんの濡れティッシュをもらいながら「Thank You! Thank You!」です。
髪の毛にもジャケットにもかかったミント系の変な香りの鳥の糞を、一生懸命に外国人カップルが、わたしとダンナを拭いてくれます。
親切な人たちだなぁ・・・自分たちも濡れてるのに・・・。
あ、でも奥さんナイロンジャケットだからそんなにかかってないみたい。
なんて思いながら拭かれるがままでした。


が、ダンナがやたらその場から早く離れたがります。
とりあえず「Thank You!」と言ってやや強引に離れました。
いや、話した言葉はThank You!だけですが・・・。

「あいつらスリや!」とだんな。

「えーっ!あんなにティッシュくれたのに!?
そういえばティッシュくれるタイミングが絶妙に早かったわ。」

「男の方が後ろに回ってきて、なんかおかしかった」

「ひょえ~!よー気が付いたなぁ。何もとられんでよかったなぁ!」

「臭い、臭い」と言いながらもオランジェリー美術館に。
しかし、鼻の穴がひとより大きいダンは匂いに敏感で、服や髪の毛についた香辛料のような臭いが耐えられなかったようです。
おまけに油分も含まれ、拭いてもシミになって取れないのです。
ここは、一刻も早くホテルへ帰って洗濯してしまいたい・・・!
なので、せっかくのモネの睡蓮もぐるっと一周しただけで、堪能することもなく約10分で美術館を出てしまいました。

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ホテルへ直行!
シャワー直行!
そして洗濯!
ダンナがていねいにジャケットやシャツを洗濯している間にネットで鳥の糞スリで検索。するとやたらと濡れティッシュをくれること、拭いているその間に後ろにまわり、財布を抜き取ることなどの具体例がいくつかありました。
ダンナの感が当たったってことです。
すごい・・・!めったにダンナの感があたることはないのに・・・!
疲れてほんとならベッドに横になりたいけど、寝すぎてしまう失敗を学習したので、ここはぐっと我慢!

寝たらあかん!
3度目の失敗はない!
自分を奮い立たせて再び観光へ出発です!

まずは、ノートルダム寺院へ。
しかし・・・、ものすごい長蛇の列で中に入るのは断念!

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お次は、ダンナが見たいというアラブ世界研究所へ。
セーヌ川沿いにあります。
なんでもすばらしい建築とか。

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アラブ世界研究所
の中はイスラム博物館になっています。
ガイドもない博物館はささーっと見学。
この太陽光を取り入れる窓が有名だそうです。
アラベスク模様をカメラのレンズにように絞って、入って来る光を調整します。

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外から眺めても綺麗です。

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そして、夕食。
オプショナルツアー会社の方に聞いた、店の一つに入りました。
バケーション中なので、ことごとく事前に調べたお店が閉まっていたのは残念。

肉が食べたくなって二人とも肉を頼みました。
半分まで食べて、写真!と気が付きました。
それほど、お腹減ってたぁ~!なんせ昼間はしょぼいサンドウィッチだけでしたので。
お味は、まぁそれなりに・・・です。

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デザートもかわいらしく。
まぁまぁです。
ふたりでワインも入れて6000円ほどでした。

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凱旋門の上から

ホテルがある凱旋門まで戻ると、ちょうど暗くなってきたばかり。
チャンスなので夜景を見ようと凱旋門を登ることに!
ミュージアムパスを4日間も買っているので、使わないと損です。
疲れ切った体にまたムチ打ちます!

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はぁはぁはぁはぁ・・・
しゃべると苦しいので、無言で階段をひたすらぐるぐる上ります。

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やっと着いた~!

頑張ってよかったぁ~!
シャンゼリゼ通りがよく見えるぅ~!!
とても綺麗です。
地上では欧米人のものすごく太った方もたくさん見かけましたが、さすがこの階段は無理のようでした。周りはそれなり体重の方ばかりのようです。
頑張ったご褒美はこの景色です。

 

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 そして、陽が沈みだし・・・

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エッフェル塔も綺麗!
塔の高さなんて問題じゃない。
その街全体の風景、雰囲気、歴史、そんなのがいろいろとミックスされて、エッフェル塔がそんな中で輝いている~!
あー、感動・・・!
でした。

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ルーブル美術館は疲れたけど、熟練ガイドさんのおかげで久しぶりに脳は活性化。
鳥の糞スリのおかげで鳥の糞に似せた液体が臭くてモネの睡蓮はゆっくり見られなかったけど、最後はこうして綺麗なパリの街が目の前一面に!
やっぱりパリって魅力があるよね~と、思った一日でした。

明日はもう最終日!
ヴェルサイユ宮殿と、ムーランルージュ
特にムーランルージュが楽しみ!
このためにかった黒のワンピースを着るのよぉ~!!
気分はニコール・キッドマン